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広島県同窓会令和元年度第一回学術講演会

都道府県だより

九州歯科大学広島県同窓会

令和元年度 第一回学術講演会 

 

日時:6月29日(土)午後6時30分

場所:広島県歯科医師会館「501・502会議室」

 6月29日(土)午後6時30分より県歯会館5階「501、502会議室」に於いて約50名の参加者を得て標記講演会が開催された。

 泉川卓也学術部理事の司会進行のもと、田中信吾会長の挨拶の後、「歯内療法用器材とその活用法」と題して鷲尾絢子九州歯科大学口腔保存治療学分野講師(大53)にご講演いただいた。

 講演の冒頭では、歯内療法を行う上での最新の概念や器材の臨床活用テクニックを紹介した。根管形成ではマイクロスコープやNi-Ti製ファイルを駆使し、根管洗浄ではEDTA溶液や次亜塩素酸ナトリウム溶液とともに超音波機器を用いる。根管貼薬では水酸化カルシウム製剤を用い、可能な限り感染源を除去し、緊密に根管充填する。これら各治療ステップを的確に行うことで、根尖歯周組織が治癒する環境の獲得を目的とした治療が行われるようになったと概説した。

 講演の後半では九州歯科大学口腔保存治療学分野とニシカが共同研究・開発したニシカキャナルシーラーBG(CS-BG)を紹介した。従来、根尖周囲組織と長期に渡って直接接触する根管用シーラーには、持続的な抗菌・殺菌能を求められてきたが、近年では高い封鎖性に加え生体材料としての高い生態親和性が求められている。CS-BGはバイオセラミックスのひとつであるBioactive Glass(BG)を構成成分する新しい根管用シーラーで、BGによる象牙細管へのハイドロシキアパタイトの伸長やの象牙細管内細菌の埋葬・化石化、根尖セメント質形成誘導により良好な治療成績が期待できると解説した。

 質疑応答では活発な意見交換が行われ、BGの特性からシーラーだけでなく覆髄材など将来的な応用の可能性も示唆された。最後に上田裕次専務理事の謝辞と閉会の辞で終了した。

鷲尾絢子講師