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平成31年3月23日24日平成30年度生涯研修セミナー報告

学術

平成30年度生涯研修セミナー報告 2019年 3/23-24  

 インプラントロジー・アップデート 2-day ハンズオンコース

 講師 細川 隆司 先生 

 平成30年3月23日(土)24(日)に岡山玉井歯科商店会議室においてstraumannの協賛のもと、細川教授による生涯研修セミナーが開催されました.今回は最新のインプラント治療、基本コンセプトを学ぶことをテーマにしたセミナーですが,13名の受講生を迎え、インプラント治療における最新の理論をもとに診査診断、計画、埋入手技および管理について講義および実習が行われました.

 1日目は,インプラントのマクロ形状による適応の違いが解説されました。埋入インプラントの本数や咬合荷重、粘膜や骨の状態によって最適なインプラント選択の条件が分かりやすく解説されました。開閉口時の顎骨のたわみによる応力に対応するためにexternalタイプのインプラントを選択し、アバットメントとフィクスチャーのマイクロギャップをクッションとして応力解放することで良好な結果を得られる症例があることは、目からウロコでした。その後、基礎的な実習としてstraumannインプラントの埋入実習とシミュレーションソフトウェアを実際用いて埋入計画を行う実習が行われました。 

 2日目は,より臨床に即した内容でインプラントを成功に導く診断として、術前CTの有用性から診断における重要なポイント、および埋入におけるドリリングやインプラント周囲の粘膜管理における外科的手技の理論とコツについての解説がなされました。インプラント埋入における顎骨の解剖学的形態や皮質骨、海綿骨の状態確認は、安心安全に治療を行う上で必須であることが確認されました。その後、豚顎骨にてstraumannインプラントの1回法術式を実習いたしました。この実習では埋入時のtissueマネージメントも学習できるため、非常に有用であると思われました。午前最後は、骨造成におけるアップデートとして最新の理論と治療原則の講義がありました。短い時間でしたが、内容は豊富で基礎研究から実臨床までのデータをもとに、インプラントにおける骨造成では、移植骨材の吸収と骨への置換バランスが重要であること、ならびに移植部位の血流が重要であることが示されました。午後からはガイデットサージェリーによるインプラント埋入の適応と実臨床上での注意点などの講義がありました。ガイデットサージェリーでは、100%ガイドを信用出来ない症例もあり、迷ったときは骨状態を目視確認しながら利用するべきであることを解説されました。その後、模型を用いてガイデットディバイスを用いたインプラントの実習で実際のガイデットサージェリーによるインプラント埋入を体感していただきました。

 講義と実習のバランスがよく基礎から最新の術式まで学べる、非常に完成されたコースと感じられました。コース進行も細川教授と正木准教授が手際よく引き継ぎながら各パートをまとめられていました、インプラント初心者の先生もコースに入りやすく、最新のガイデットサージェリーまで体験できるため、経験を問わず満足できるコースと思われます。明日からの臨床がより高い価値観で行えるものと感じられたセミナーとなりました.

(学術委員 土生 学)