九州歯科大学同窓会

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福岡県同窓会福岡支部主催学術講演会

都道府県だより

 

 2月21日(金)午後7時30分から福岡市歯科医師会館で、九州歯科大学福岡県同窓会福岡支部主催学術講演会が開催されました。

我が国の総人口1億2615万人(2019年12月1日現在)の内、65歳以上の高齢者人口は3595万人となり過去最多であり、総人口に占める割合(高齢化率)は過去最高の28.5%となりました。その中で我々歯科医師は高齢者、さらに要介護高齢者を診察する機会がこれまで以上に増えてきており、高齢者に対応する正しい知識や技術が求められています。

今回学術講演会は「要介護高齢者を支えるために ~エビデンスのある訪問診療を求める~」という演題で福岡歯科大学総合歯科学講座高齢者歯科学分野の牧野路子先生(大53期)、「訪問依頼ありました ~今更聞けない訪問診療のこと~」という演題で茅島賢次先生(大38期)のお二人の講師をお招きし、講演していただきました。

牧野先生の講演では、まず訪問診療の対象となる高齢者の身体的特徴や口腔内の特徴の分析を提示し、その上で口腔ケアと肺炎の関係性、口腔機能が認知症や致死率に及ぼす影響について研究データを基に説明していただきました。また訪問診療を広く浸透させていくためにエビデンスの積み重ねと大学・医療機関・開業医のさらなる連携を求められておりました。

茅島先生の講演では、先生ご自身が日々行っている訪問診療において実際に使用している用具・用材を示しながら、診療内容や患者への対応、また地域包括ケアシステムの中で言語聴覚士や栄養士等の医療多職種(他職種)との連携の仕方を詳しく解説していただきました。画像・動画を多用され、訪問歯科診療の現状を実感できました。

このまま高齢者が増加し通院者率が減少すれば訪問歯科診療を必要とする患者が増加していきます。高齢者や難病、障害のある患者が質の高い生活を送るためには、食べる・話すなどの口腔機能の維持・向上や口腔環境の管理が必要不可欠であり、歯科医師としてその対応に備えることの重要性に改めて気付かされる有意義な講演でした。

 

 荒木健介(大60期)