九州歯科大学同窓会

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2019年度KDUハンズオンセミナー講師:北村知昭教授

学術だより

  熊本県同窓会の御協力により,令和2年2月15・16日に熊本歯科衛生士専門学院にて九州歯科大学口腔保存治療学分野 北村知昭教授による「マイクロスコープ エンハンスド デンティストリー PART 1」セミナーが開催されました.熊本では同日に熊本城マラソンも開催される中,10名の先生方にご参加頂きました.1日目はまず歯内治療のベーシックな内容に始まり,根管形成・洗浄・根充の大学での実際の手法や,薬剤の選択基準をご説明いただきました.次に,マイクロを使用することで,日々の臨床がいかに変わるかという講義を多くの症例を交え分かりやすくお話し頂きました.次に諸冨准教授・藤元助教から根管形成で使用するトライオートZX2(モリタ)と新規Ni-Ti fileのJIZAI(MANI)の説明を頂きました.これらは転換期を迎えていると言われている歯内療法分野において,外すことのできない新しいツールであり,開かない根管やレッジのついた根管に対して抜群の威力を発揮し,日々のストレスから解放されるとあって,とても興味深いものでした.講義後は,実習に入り簡単なマイクロの位置合わせや操作方法を確認し終了しました.マイクロはモリタのご協力を頂き,Leicaのマイクロスコープを10台用意して頂きました.

懇親会では,若手からベテランの先生方にご参加頂き日頃の臨床の疑問など,忌憚のない意見交換が出来,親睦を深められました.

 2日目は九州歯科大学口腔保存治療学分野とNISHIKAの共同開発で製品化したCanal Sealer BGの実際の使用法について鷲尾講師からの説明が最初にありました.シーラー自体の特性もありシングルポイントでの根充で充分であるとのことから,実際の臨床においても,診療の質を落とすことなく治療時間を短縮できるという優れもので,受講生の先生方にも好評でした.次に実際にマイクロスコープを用いて,根管つき人工歯や抜去歯に対して,歯内治療を行いました.天蓋除去から根管形成・洗浄・根管充填とマイクロを見ながら行うことでの,有用性を先生方には肌で感じて頂けておりました.実際にレッジのついた抜去歯に対して,トライオートZ X2を使うことで無理なく穿通出来たり,マイクロ越しでみることで閉鎖根管を簡単に発見できたりと,座学で教えて頂いたことを,すぐに経験できたことで,とてもフィードバックが大きかったのではないかと思います.午後は私から簡単に隔壁形成の話をさせて頂き,その後は実習が引き続き行われ,ほぼ一日マイクロ漬けの1日となりましたが,受講生の先生方からはとても満足して頂けたのではと感じました.

 日々の臨床で行わない日はないと言っても過言ではない歯内治療で,基礎的な考え方からもう一度学び直し,マイクロを使うことの利点を共有できた2日間でした.最後に御協力頂きました馬場一英会長はじめ熊本県同窓会の先生方に感謝申し上げます.

 

吉居慎二