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創立90周記念 平成28年度中国地区連合会学術講演会報告

九州歯科大学同窓会創立90周記念

平成28年度九州歯科大学同窓会中国地区連合会学術講演会報告

 

平成28年5月22日(日)午前9時30分から鳥取県米子市の米子全日空ホテルにおいて九州歯科大学同窓会創立90周年記念および平成28年度九州歯科大学同窓会中国地区連合会学術講演会が開催された。司会は池田美央中国地区連合会理事。

小川隆嗣中国地区連合会会長が「昨日は総会祝賀会懇親会に出席していただき感謝している。2つの講演がありますのでよろしくお願い申し上げる。」と挨拶した。

つづいて片山幹夫九州歯科大学同窓会会長が「同窓会創立80週年がついこの間のようだ。時間のたつのは早い。もうあれから10年たっている。今回は全国連合会9地区で同窓会90周年記念祝賀会と記念講演会をおこなっている。当地が4か所目である。中地連の小川会長そして中地連の会員の皆様のおかげでこの記念講演会を開催することができありがたく思っている。昨日は飲み過ぎて、祝賀会ではちょっとびっくりするサプライズもありホームページに掲載されるのが楽しみである。」と挨拶した。講演の概要は以下の通り(抄録より抜粋)。

学術講演1

座長は八尾正己中国地区連合会理事。

 

味覚と疾患

                            山陰労災病院循環器科部長

                       鳥取大学医学部適応生理学非常勤講師

                                 水田栄之助先生

「病気の窓口」とも考えられる味覚について、その生理的機序や疾患との関わりについて最新情報を踏まえてわかりやすく解説する

食べ物を安全に摂取するために、また必要な栄養素をきちんと摂取するために「味覚」は非常に大切な感覚の一つである。味は5大基本味(甘味・ 塩味・うま味・ 酸味) に分類され生物は味覚を通じて、食べ物のなかにカロリー(甘味)・ミネラル(塩味)・アミノ酸(うま味)がどの程度含まれているとか、また毒が含まれているとか(苦味)、腐敗しているかどうか(酸味)などを識別していく。その大切な味覚が歯周病や生活習慣、内臓疾患 薬剤の副作用などで障害されると様々な疾病が引きおこる。例えば甘味や塩味感度の低下は過食、肥満、高血圧リスクになる。また最近は口の中にしか存在していないと思われていた味覚受容体が胃や大腸、唾液腺や膵臓などにも発現していることが判明し、味覚は食欲や唾液分泌、嚥下や消化管運動、膵インスリン分泌調節など様々な生理機能を併せ持つことがわかってきた。

講演1終了後、片山幹夫九州歯科大学同窓会会長より水田栄之助先生へ感謝状が贈られた。

 

学術講演2の前に会員へのお知らせとして池田美央中国地区連合会理事が「昨日西原学長よりお話があったように、地域包括医療・包括ケアのため医学・歯学・薬学・看護学等医療分野すべてが連携して医療にとりくむため本学九州歯科大学に口腔保健健康長寿センターが創設された。大渡凡人先生は現在、東京医科歯科大学高齢者歯科学分野准教授として東京医科歯科大学に勤務されているが、7月1日より九州歯科大学の口腔保健健康長寿センターの教授に就任されることをお知らせする。」と述べた。

学術講演2

座長は岡本和己中国地区連合会理事。

 

増え続ける有病高齢者の歯科治療を安全に行うためのリスクマネジメント

 

                     東京医科歯科大学高齢者歯科学分野准教授

                              九州歯科大学31期

                                 大渡凡人先生

有病高齢者の歯科診療で必須となるリスクマネジメントについて、演者の経験に基づいて解説する。

我が国は2 0 0 7年に世界唯一の超高齢社会となったが、その高齢化率は今後も上昇すると予測されている。高齢者はさまざまな全身疾患を合併する、いわゆる有病高齢者であることが多く、歯科治療における全身的偶発症の頻度も高い。演者は首都圏の有病高齢者歯科外来でリスクマネジメントを専門に勤務しているが、患者数は増加する一方である。

鳥取県においても、2015年時点での高齢者人口は169983人(30.0%)とすでに多いが、2025年にはさらに178855人(34.3%)に増加すると予測されている。なかでも問題となるのが75歳以上の後期高齢者である。後期高齢者は全身疾患の合併率か特に多く、要介護率も急上昇する世代である。鳥取県の後期高齢者は2015年で90386人(15.9%)とすでに6人に1人を占めるが、団塊の世代が後期高齢者になる2025年には、更に増えて104817人(20.0%)になると予測されている。実に5人に1人が後期高齢者になる時代が目前なのである。

優れた皆保険制をもち、医療水準が高い我が国では、少し前までは生存さえ難しかった有病高齢者が歩いて歯科医院に来院できるようになっている。また、有病齢者は多くの薬剤を服用しており、顎骨壊死リスクのある骨修飾薬や出血リスクのあるワルファリンあるいはNOACsのような抗凝固薬を服用する患者は増加する一方である。その一方で、社会の医療安全への要請は一段と強くなっており、医療過誤に対する社会的制裁は非常に厳しい状態である。このようにリスクの高い有病高齢者が増加する 我か国においては、我々歯科医師はその医学的リスクをうまくマネシメントしなから日々の臨床を行っていく必要がある。

講演2終了後、片山幹夫九州歯科大学同窓会会長より大渡凡人先生へ感謝状が贈られた。


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