九州歯科大学同窓会

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2019年PGSセミナー報告

学術だより

2019年PGSセミナー報告

「GPができる顕微鏡歯科の現在と将来性」

講師:磯崎裕騎先生

  令和元年10月27日(日)、PGSセミナーで香川県ご開業の磯崎裕騎先生にご登壇いただきました。当日は大学で歯大祭が開催されており、いつもの講義室も歯大祭の爆音がこだまするかと心配しましたが、蓋を開けてみると全く音は漏れてこず、集中して講義に挑むことができました。

 講義では、マイクロスコープの必要性と歴史、臨床ケースをご提示いただき、効果的に使いこなすためには診療室のシステムや診療姿勢、そしてミラーテクニックがとても重要であることをご解説いただきました。マイクロスコープを最大限診療に活かすためには、レンズの種類や鏡筒などの配置、記録システムなど、必要な条件も多く、さらにそれらの機材を活かすための診療台の選び方や術者、アシスタントの位置どりなど、一つ一つを細かく講義で解説していただきました。

 また、講義の終盤では、歯科医療の価値とは?というタイトルで、磯崎先生が師事したDr. Daryl Beachの治療の目的(口腔衛生の確率と維持、組織抵抗の増強または維持、口腔内の好ましい力関係の維持と維持、口腔の外観の改善または維持)についてお話しいただきました。

もともとミラーテクニックはマイクロ診療のために考えられた方法ではありませんが、このテクニックに精通していた磯崎先生は、マイクロを導入した初日から全くストレスなくマイクロを使いこなすことができたそうです。症例も沢山拝見させていただきましたが、どれも緻密で、計算された根管形成がなされており、磯崎先生の診療に対する姿勢(ポジションだけでなく)を肌で感じた1日となりました。

2020年4月には、福岡(アクロス福岡)で日本顕微鏡歯科学会第17回学術大会が開催されるそうです。お時間のある方は是非足を運んでみてはいかがでしょうか?

 

2019年PGSセミナー報告

「歯周形成外科手術へのマイクロスコープの応用 基本編」

講師:中田光太郎先生

 

 令和元年10月27日(日)、PGS午後のセミナーは、京都でご開業の中田光太郎先生にご登壇いただき、「歯周形成外科手術へのマイクロスコープの応用 基本編」と題してご講演いただきました。

 冒頭、中田先生のやんちゃな学生時代の思い出話しから始まり、現在の診療所を開設するまでの歴史をお話しいただきました。その中で日本の歯科医療に対して感じてきたこと、そしてこの先日本の歯科界はどのように変化していくか、どのような思いで現在のクリニックを開設したのか、診療室のコンセプトや、コンサルテーションの重要性などを熱い思いとともにご提示いただき、参加していた若手の先生は、話に引き込まれていたようです。

中田先生といえば歯周形成外科の世界でとても有名なことは言うまでもありません。イラストで見るペリオドンタルプラスティックサージェリー(クインテッセンス出版株式会社)などの症例を見ているとそのハイレベルな臨床に圧倒されますが、とても基本を大事にされており、講義でも切開の際のメスの扱い方や動かし方、縫合における持針器の扱い方や運針の重要性など、外科の基本と呼ばれる切開、縫合についてとても詳しく解説していただきました。中田先生は歯周外科の際、縫合が気に入らないとすべてやり直すこともあるとおっしゃっており、いかに切開・縫合が大事であるか再認識した1日となりました。

最後の質疑応答で若手の先生から「どうして先生は相手を引き込むような話が上手にできるのですか?」との質問に対し、「沢山断られた経験があるからです」とお答えなったのがとても印象的でした。