九州歯科大学 同窓会

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平成27年度PGS講師 原野望先生 講師 吉岡 泉先生

平成27年度 PGS報告                   2016年 3/13午前の部  

 疾患別歯科診療の進め方 ~誰にでもできる全身疾患の把握とその評価~

 講師 原野 望 先生 

 

 平成28年3月13日(日)9:30-12:00に原野 望先生によるPGSセミナーが開催されました.高齢化社会に突入した昨今、有病者数は圧倒的に増加しており、歯科診療においても全身疾患の把握とその対応策の重要性は認識されつつあります。今回は歯科診療時に遭遇する頻度の高い全身疾患について、病態の把握と対策など有病者診療時の総合的な対応をテーマにしたセミナーとして25名の受講生を迎え開催されました.

 前半は全身状態の把握と評価そして循環器疾患,脳血管障害,呼吸器疾患、腎障害およびアレルギー疾患や骨粗鬆症など、比較的頻度の高い疾患を有する患者に対する初診時の病態把握のポイントならびに治療時のポイントについて具体的かつ簡潔に講義されました。歯科疾患という局所病変が歯科治療によってどのように全身疾患に影響を与えるかについて、漠然と認識されていたことが、体系として評価および注意するポイントが示されたことが非常に有用と思われました.

 後半は実際に出現すると思われる歯科診療時の全身的偶発症について、意識障害、循環器障害、痙攣などの対処法のほか、一番われわれが注意すべき窒息への対処法など具体例や症例ビデオを交えて講義していただきました。実際こういった症例に対峙した場合、少しでも知識があれば、初期対応ができることならびにその予期、予防ができることが認識されました。参考書などの知識のみでは補完し得ない緊急時の判断や対処法を示していただきました。

原野先生は九州歯科大学病院のあんしん科という全身管理下での歯科診療を日常的にされている中から経験された症例を中心に講義され、非常に具体的でかる簡潔に講演していただきました。物静かな中にも垣間見る診療に対する情熱を感じることができる、非常に好感の持てるセミナーとなりました。

(土生 学)

平成27年度 PGS報告                   2016年 3/13午後の部  

 誰にでもできる難抜歯

 講師 吉岡 泉 先生 

 

 平成28年3月13日(日)13:00-15:30に吉岡 泉先生によるPGSセミナーが開催されました.歯科治療において最も頻度の高い外科処置である抜歯手術の中でも、遭遇すると術者のみならず患者の負担も大きい難抜歯をテーマとして27名の受講生を迎え開催されました.

 前半はいかにして難抜歯を予測するかということについて、外科的手術の基本原則を交え講演していただきました。難抜歯の予測は局所解剖学的問題の他にも術者側およびスタッフなどの要因も考慮すべきで、このような点が考慮されないと単なる抜歯が難抜歯になり得るという点が印象に残りました。また、抜歯に際してどの点で歯肉切開によるflap展開を決断するか、またその場合どのようなflapを設計するかについての根拠が示されたところが非常に有用と思われました。

 後半は難抜歯術式の各論として臼歯抜歯、上顎智歯および下顎智歯抜歯に対して、実際の各症例に対する抜歯法の解説がなされました。残根の抜歯ではflap形成にためらわないこと、ならびに歯冠が残っている場合でも歯根分割が予測される症例では、予め歯冠分割を併用するなど、抜歯本にはあまり紹介されていないテクニックの紹介がありました。上顎智歯抜歯では分割抜歯はよほどの場合を除いて分割抜歯が禁忌であることが示されました。下顎智歯抜歯では、ビデオによる鮮やかな抜歯手技の紹介の後、各手順における効率的な器具の使用方法や一番の問題となる偶発症である舌神経麻痺を起こさせないための術式の工夫が紹介されました。

抜歯に対するセミナーは各地で多く開催されており、様々なテクニックが紹介されていますが、最近、その基本的手技の見直しが提案されています。本セミナーは「基本的なことをちゃんとする」ことに主眼が置かれており、日常の手技で忘れがちな手技とその根拠を再確認するのに非常に有用でした。また、基本的手技の中に参考書などでは書かれていない細かい手技や器具の使用方法などの解説もあり、明日からの臨床にすぐ応用できるような講演であったと思います。

(土生 学)


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